用途に応じてパーツを選択しましょう
BTOパソコンはメーカー製のパソコンと比較して割安ではあるものの、
それは自分の用途に応じたパソコンを購入してこそです。
もし不必要なパーツをつけた場合、例えばビデオカードなどは単価が高いため
かなりの割高になってしまうことがあります。
今回から数回にわたり、用途別のBTOパソコンにおいて
どのようなパーツを?どういった観点でチョイスしていけばいいか?
についてを解説していきたいと思います。
今回は第1回としてゲーム用のパソコン、
いわゆるゲーミングPCについてを解説します。
まずはゲームに応じたグラフィックボード
ゲームをプレイする際に必ず付いて回るのが
「最低動作環境」「推奨動作環境」
といった動作環境のスペックになります。
この動作環境はゲームによって本当にまちまちで、
例えばブラウザゲームなどはほとんど低スペックであるのに対し、
最新のFPSゲームは非常にハイエンドな構成を要求してくる場合があります。
前者はともかく後者の様なゲームをプレイする場合には、
予算に応じた上限のグラフィックボードを選択するといいでしょう。
なぜ予算上限まで選択するかと言うと、
中途半端なスペックだと他のゲームをやる際に
スペックが不足する可能性があるからです。
ゲームに対するグラフィックボードのパフォーマンスについては、
各種サイトでベンチマークが採られているので、
そちらを参考にするといいでしょう。
CPUは予算に応じて選択しましょう
昨今はCPUも高い性能を要求するゲームが増えていますが、
大多数のゲームではcorei5が推奨スペックの上限です。
さらにオーバークロックをしない場合には
「K」の付かないモデルを選択しましょう。
corei7とcorei5は価格差が結構あるので、
corei5を購入することで浮いた価格差を
グラフィックボードのグレードアップや
SSDの導入に使いましょう。
電源はグラフィックボードとCPUに応じて
電源はパソコンの安定的なパフォーマンスに欠かせないパーツです。
パソコンのパフォーマンスを向上させるわけではないので、
取り上げられることがほとんどありませんが
パーツの中でも最も経年劣化するパーツが実は電源なのです。
よって、よりよい電源を搭載することは、
その劣化を少しでも減らし、
電源まわりのトラブルを回避することにつながります。
そんな電源ですが、もっとも電力を消費するのが
CPUとグラフィックボードになります。
ほぼこの2つパーツが必要な電源容量を決定づけている!
と言っても過言ではなりません。
いずれも推奨電源容量が設定されている場合がほとんどですので、
そちらを参考にし電源容量を決めるといいでしょう。
また電源には80PLUS認証と言うものがあります、
「80 PLUS Certified Power Supplies and Manufacturers」
これは電源の変換効率を保証する認証になります。
Gold以上の上級グレードになるとかなり割高ですが、
BronzeからSilver辺りの製品はレビュー・レポートがweb上にたくさんあり
コストパフォーマンスが高いのでおすすめです。
予算が許せばSSDの利用を
SSDはHDDよりも高速に読み書きができる記憶媒体です、
読み込みが特に早くなるので大容量のゲームほど威力を発揮します。
しかし容量に対する単価が安くは無いため、
予算が許せば選択した方がいいですが、
そこまで優先度が高いパーツではないと言えます。
冷却システムは要検討
ゲームのプレイ時間が長ければ長いほど、
CPUやケース内の温度は高くなるリスクがあります。
少なくともCPU付属のリテールCPUクーラーではなく、
メーカー製のCPUクーラーを選択しましょう。
同じようにケースファンも可能な限り取り付けるようにし、
ケース内の空調を効きやすい状態にしておくといいでしょう。
なお、水冷式CPUクーラーはメリットはあるものの、
いざメンテナンスをするとなった場合取り扱いに苦慮する場合があります。
パーツを取り扱ったことのない方は避けた方がいいでしょう。
ケースはある程度の広さがあれば後は好みで
グラフィックボードを積む構成において、
小型ケースを選択される方はそういないとは思いますが、
近年発売されているキューブ型のケースでは
グラフィックボードを積めるものも多数ありますので
必ずしもこの限りではありません。
ただし小型ケースにグラフィックボードを積むのは、
狭さとケースファンの貧弱さにより放熱性は非常に劣ります。
そうでないタワー型のケースを利用する場合には、
広さを問題視する必要はないでしょう。
ただしケースに取り付け可能なCPUクーラーや
ケースファンの個数はケースによってそれぞれ違いますので気をつけましょう。
その他のパーツについて
ゲームをプレイする際にはキーボードやマウスを
ゲーミングモデルにした方が何かと便利かと思います。
マクロに対応していたりファンクションキーが拡張されているので、
それにより操作が簡略化される部分が沢山あるでしょう。
モニタは常用していて目が疲れないものがいいでしょう、
あまりに安いラインの製品を購入した場合
標準時の輝度が高すぎて目が疲れます。