その他の用途の場合
今まで具体的な用途についてのスペックを検証していきました。
比較的広い用途について取り上げてきたつもりでしたが、
もっと細かな用途やユースケースについてもあると思われます。
この記事ではそれ以外の用途あるいはユースケースについて
スペックを検証していきたいと思います。
株式投資・FX用パソコン
マルチモニタが必要な環境ですが、
より専用性の高いアプリケーションを利用するパターンです、
恐らく用途的には監視カメラもここに入ってきます。
株式投資やFX用途の場合は、
マルチモニタ用のビデオカードを差しましょう。
ソフトによってはQuadroなどのプロユースなビデオカードを
要求されるケースもあります、事前に推奨環境を確認しましょう。
監視カメラは動画か画像かで要求されるスペックは異なりますが、
スペック的には上記のものと差は無いでしょう。
理系研究職向けパソコン
企業の研究職やR&D、
大学の研究室に納入されるパソコンは
研究分野や内容にもよりますが、
比較的高スペックなものが多いと言えるでしょう。
堅牢性を高くするためにSSD(HDD)のRAID0+1にしたり、
マルチスレッドに対応する様なソフトに対しては
最上位のCPUを利用したり
物理シミュレーションなどの演算をCUDAなどに対応させたりする場合には、
グラフィックカードを搭載したりします。
場合によっては100万円クラスのかなりハイエンドな
ワークステーションを組むようなケースもあります。
音楽作成
DTMやDAWなどのソフトウエアが身近になりつつある昨今、
midi全盛期とまではいきませんが業界に勢いを感じます。
さて音楽作成に適したパソコンのスペックですが、
DTMやDAWのソフトウエア依存といったところでしょうか
最低限の環境は2コアのCPUに2GBのメモリというソフトが多いですが
CPUはともかく2GBのメモリは音楽作成する以外で
ストレスの溜まりそうなスペックです。
CPUはCore-i3以上で8GBくらいのメモリを積むといいでしょう、
グラフィック性能は一切考える必要がありませんが
各種周辺機器の接続にUSBなどを用いる場合は
ケース背部のポートや
ケースのフロントポートの数をチェックしましょう。
自宅サーバなど
全盛期よりは盛り上がっていない自宅サーバの需要ですが
テレビ録画用やファイル保存用、
戸建の家ではプラットフォームとしてのホームサーバなど
ニーズが枝分かれてしており
それ用途のベアボーンも発売されています。
スペックについては最低限のCPUで問題ないですが、
そのクラスではHDDを10台以上運用できない場合がほとんどです。
また、テレビ録画とエンコードを行う場合には
最低限のCPUではあまりの遅さにストレスがたまるでしょう。
ストレージに関してはHDDを好みによって
RAIDを組み合わせて運用するとよいでしょう。